映画「バンクーバーの朝日」ネタバレ、内容と感想

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「バンクーバーの朝日」内容と感想




評価　★★★★☆ （４／５）


戦前の１９１４～１９４１年までカナダのバン
クーバーに実在した日系カナダ移民の二世
を中心とした野球チームの物語です。


１９００年代初頭、新天地を夢見てカナダへ
と渡った多くの日本人が、過酷な肉体労働や
貧困・差別という厳しい現実に直面します。


日本人街に誕生した野球チーム『バンクーバ
ー朝日』は体格で上まわる白人チームに負け
続け、万年リーグ最下位でした。


ある年、キャプテンに就いたレジー笠原はバ
ントと盗塁を多用する戦法を思いつきます。




その大胆な戦法は「頭脳野球」と呼ばれ、カ
ナダ人チームを打ち破り、西海岸リーグのチ
ャンピオンとなってしまいます。


彼らの野球は日系移民たちに勇気や希望をも
たらしただけでなく、ついには白人からも熱
狂的に支持されるようになっていきます




そして、『バンクーバー朝日』は人種間の壁を
超える象徴となるのですが、１９４１年に太
平洋戦争が勃発し、『敵性外国人』となった選
手と日本人街の人々は収容所に強制移住させ
られてしまいます。


映画全編を通して、当時の日系移民たちの貧
しく、苦しい生活の様子がよく分かり、それ
だけでも観る価値はありますね。


生活も貧しく、カナダ人チームと試合をしても
負けてばかりの惨めな状態から、試合に勝
てるようになっていくところが良いです。


また、物語としては、白人に比べて体が小さ
い日系人という設定なので、カナダ人チーム
の選手は皆、大男を揃えて映画を作っていま
すね。


しかし、最後は戦争というものの犠牲になっ
ていく残念な終わり方です。


もの凄く感動するというシーンは無いのです
が、じわじわと感動する作品です。




写真（上）実在のバンクーバー朝日
写真（下）映画のバンクーバー朝日




ちなみに、この『バンクーバー朝日』という
チームは２００３年にカナダ野球の殿堂入り
を果たしました。


実話を元に作られた作品ですので、ストレー
トに心に入って来る映画だと思いました。

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